礼拝メッセージ

礼拝で語られる 聖書の言葉

毎週日曜日に行われている礼拝で語られたメッセージを配信しています。
ところどころ、慣れない言葉も出てきますが、全体的には、平易でわかりやすい内容です。

"キリスト教や教会には興味があるけど、いきなり出席するのには抵抗がある"という方は、
ぜひ配信されているメッセージをお聞きになって、
文字と映像から、雰囲気を味わっていただけたらと思います。

※毎週日曜日の午後に更新されます。

2016.02.21

神の武具をもてよろうべし

エペソ6:10-24

本書に教会(クリスチャン)の姿が描かれている。罪によって死んでいた者が、血による贖いにより、生きる者になった。神の祝福から遠かった者が、血によって近づけられ、神の民になった。さらに主と共によみがえらされ、天の処に座する者、つまり内住のキリストをいただく者になる。そういう者が神の家族とされ、組み合わされ、神の御住まいを建て上げる。これが教会だ。

まず、救いの恵みを感謝したい。かつていかなる者であったか、神はいかに憐れみ給うたか、キリストは何を為し給うたかを深く思いたい。そして、功なき者が、一方的な恵みと御子の贖いの御業で、義と認められた(ロマ3:24)ことを覚え、感謝したい。

さらに私たちは、聖められた者になりたい。死んでいた者が生かされ、己に対して死に、キリストと共によみがえらされ、天の処に座せしめられた魂とされたい。救われたのに、まだ自己中心で、神の御心に心から喜んで従えない古き人を、意志をもって十字架につけ(ガラ5:24,2:20a)、内にキリストをいただき(ガラ2:20b)、キリストに専属する魂としていただきたい。

このようにして天の処に座する者となったら、いつまでも座り込んでいるのではなく、立ち上がって歩き出し(5章~6章)、さらに悪の霊と戦うようになる。

「主にあって」(10節)とは、英訳では“in Christ”、つまり内住のキリストの恵みをいただいてということだ。「その大能の力によって」(同)とは、全能なる神の御子としての力によってということだ。自分は無力だが、自分をも聖めてご自身のものにし給うた主の全能の御力によって、ということだ。私たちは、この主の恵みによって初めて強められる。

悪魔は実在する。それは、策略を巡らす(11節)悪霊で、巧妙だ。ほえたける獅子のように(1ペテ5:8)、また光の御使いに変装して(2コリ11:14)近づいてくる。彼は暗やみの世界の支配者であり、天を居場所としている。相手が天の処に居るなら、こちらも天の処に居なければ立ちうちできない。戦いは地上戦ではなく空中戦だ。こちらに備えがなければ戦えない。

神の武具をもてよろうべし(11節文語)。神の武具とは、真理の帯、正義の胸当て、平和の福音の備え、信仰の大盾、救いのかぶとだ。さらに攻撃用として、御霊の与える剣・神の言葉、御霊による祈りだ。

空中戦だから、地上の方策では戦えない。戦って、しかも完全に勝ち抜くためには、内に恵みをいただかなければならない。まず自らが天の処に座せしめられた者になりたい。キリストを内にお宿しして、天の処に居る悪魔と戦うに十分な者になりたい。

悪魔は既に深手を負っている。アダムとエバが罪を犯したとき、神はその裁きの宣言の中で、はやくもキリストの勝利とサタンの敗北を告げられた(創世記3:15)。十字架において悪魔の頭は砕かれている。だから、なおさら必死に攻撃をしてくる。こちらが油断するとやられる。

多くの魂が悪魔の手中にある。目をくらまされ、滅びに向かっている。私たちの使命は、敵の手から魂を勝ち取ることだ。それに備えて兵力を養っていただこう。