キリスト教と私

教会員によるキリスト教との出会いの体験談

教会に来られている方々が、どのようにしてキリストに出会い、
どのようにして新しい人生を送るようになったのか、体験談をご紹介します。

2021.04.18

「イエス様に罪赦されて」日比野 育子

聞き手:今回は、教会で聖歌隊の指導をしてくださっている日比野育子さんにご登場いただきます。聖歌隊のメンバーはどんな年齢層の人が多いですか。
日比野姉:そうですね。聖歌隊員は現在19名で、最年長は70才、最年少は26才。平均年齢は52才ぐらいです。教会員の男女比に比例して、女性が多いですね。
聞き手:聖歌隊員になるためには、何か資格が必要ですか。
日比野姉:特にありません。一応形だけオーディションを行って、適性を見させていただきます。
聞き手:コロナ禍でいろいろと気を遣われると思いますが、感染防止対策をとられて、頑張ってください。では、お証しをお願いします。

イエス様に罪赦されて

 私は、神戸の生家の隣が教会でしたので、幼い頃から教会学校に通っていました。その後、東京で大学に近かった教会で洗礼を受け、結婚して、子育てや姑の介護をする中で、自分の心の中にあるいろいろな醜さに直面し、家の近くの宝塚栄光教会に通うようになりました。そして、牧師先生が語られるメッセージを聞くうちに、まさに自分が罪人なのだということに気がつき、打ちのめされました。

何十年も教会に通いながら、一番大事な信仰の入口に目を背けていました。もうごまかせません。牧師先生に導かれるまま、神様の前に出て、今まで犯してきた罪の一切を申し上げました。その時、「子よ、しっかりしなさい。あなたの罪はゆるされた」(マタイによる福音書9章2節・口語訳)とのみ言葉とともに祈っていただき、罪が赦された喜びが与えられて本当に感謝でした。救われる前は、いったい私は何のために生きているのだろうかとさえ思っていましたが、今は確信と平安の中に毎日を過ごしています。

長く患っておりました姑も、イエス様を信じて救われ、車椅子で礼拝にあずかることができました。そして90才で天寿を全うしましたが、息を引き取るときも、牧師先生ご夫妻に祈っていただき、皆で賛美歌を歌いました。姑は以前は賛美歌を大きな声で歌っていましたが、その時はもう歌うことはできませんでした。けれども、その目から涙が流れ出たことを忘れることができません。姑は平安の中、天国へ行きました。

また私は、現在教会で聖歌隊の指導をさせていただいていますが、先生から初めて“聖歌隊をお願いします”と伺ったときは、正直、しり込みをしてしまいました。音楽大学は出ておりますが、合唱の指導の経験もなく、声もだんだん出なくなっていました。何もわからず、ただ“私の音楽をすべてお献げしますから、お導きください”と祈るのみでした。

気がつきますと、神様は歌の勉強の機会を与えてくださり、またそのために必要な経済面を支えるために、ピアノや歌の生徒さんを送ってくださいました。

数年前に、網膜静脈分枝血栓という目の病気にかかってしまいました。物がゆがんだり二重になって見えたりするのですが、治りにくく、また進行するかもしれないとのことでした。ほんの一瞬、このままいけば目が見えなくなるかもしれないと思いましたが、すぐ、“目も神様から頂いたものだ。この目も神様のものだったのだ”と思い、心の底から感謝と喜びがわいてきました。

イエス様は、十字架の上で、こんな者のために想像もできないほど苦しんで、命を下さったのみか、今も抱きかかえるように運んでくださっていることを思い、感謝でいっぱいです。