確かで真実な方
ヨハネ黙示録19:11
こんにちは。ご機嫌いかがでしょうか。
警察庁の発表によりますと、昨年の令和6年に確認された特殊詐欺の被害件数は、全国で21,000件以上、被害総額は、718億円を超えたのだそうです。オレオレ詐欺は有名なところですが、他にも、銀行のキャッシュカードや預金通帳などを交換すると偽って騙し取る預貯金詐欺、未払いの料金があると偽って架空の請求をする架空料金請求詐欺、税金還付のための手続きを装ってATMを操作させて口座に振り込みをさせる還付金詐欺など、不特定多数の人をターゲットにしてお金を騙し取る犯罪を特殊詐欺というそうです。その手口は年々多様化し、被害に遭う人たちも後をたたないようです。けれども、少し立ち止まって考えてみると、特殊詐欺は極端な一例であって、人を騙してでも得をしたい、人に不利益を被らせ、傷つけ、悲しませてでも、自分がいい目を見たいという心は、人の中にあるのではないでしょうか。
なぜ人は、人を騙すのでしょうか。なぜ人は嘘をつくのでしょうか。なぜ人は不真実なのでしょうか。答えは、心に罪があるからです。私たちは、罪のために神様から遠く離れ、その罪のために真実に生きることができず、その罪のために滅びてしまう存在です。しかし、そんな私たちの罪を解決してくださる方がおられます。キリストです。聖書にこう書かれています、「また私は、天が開かれているのを見た。すると見よ、白い馬がいた。それに乗っている方は『確かで真実な方』と呼ばれ、義をもってさばき、戦いをされる」。これは、使徒ヨハネが神様から見せられた幻の一節です。白い馬に乗った方とは、キリストです。キリストは、「確かで真実な方」として、神様から遣わされて私たちのところに来てくださいました。不真実極まりない私たちの只中で、真実をもって歩み、十字架にかかって死んで、よみがえるためです。この十字架と復活こそ、私たちの罪の問題を解決し、私たちを真実な者とするための救いの道です。誰でも自分の罪を悔い改め、キリストを救い主と信じるなら、罪を赦され、滅びからの救いをいただくことができます。救われた者は、真実なキリストを信じる者として、自らも真実に歩んでいきます。キリストいう「確かで真実な方」と共に、確信と平安をもって生きていくのです。
私たちの周りには、”真実そうなもの”や”真実に見えるもの”がたくさんあります。しかし、そうしたものは”真実”ではありませんから、必ず裏があったり、メッキが剥がれたり、限界があったりします。人の心が罪のために真実でないのですから、仕方ないでしょう。でも、キリストは「確かで真実な方」です。もしあなたが、人の不真実に裏切られ傷ついておられるなら、あるいは、自らの不真実に苦しんでおられるなら、ぜひキリストのもとに来てください。そして、真実なキリストの救いをいただいて、真実な者として歩む人生を始めていただきたいと心から願います。
教会では、あなたのお越しを心からお待ちしています。