私たちを迎え入れてくださる神
ルカ15:24
こんにちは。ご機嫌いかがでしょうか。
ロシアのサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館には、レンブラントが描いた一枚の有名な絵が収められています。「放蕩息子の帰還」です。ぼろぼろの服を着てひざまずく息子と、優しさと憐みに満ちた表情で彼を抱きかかえて迎える父親の姿が描かれています。これは、イエス・キリストが語られた譬え話の一場面を描いたものです。
あるところに父親と息子が住んでいました。あるとき、息子が父親に、自分が受け取ることになっている遺産の分け前を、今すぐ欲しいと言い出しました。まだ父親が健在であるにも関わらずです。この息子は、多額のお金を受け取ると、さっさと家を飛び出しました。そして、町へ行き、湯水のようにお金を使い果たしました。すっからかんになった彼は、ちょうどその地方を襲った飢饉のために、食べることにまで困窮し始めました。そのときになってようやく、彼は悟りました、父親のもとに帰ればよいのだと。彼は、家路に着きました。一方の父親は、息子が家を飛び出したその日から、彼の帰りを待ちわびていました。ですから、はるか遠くに、一人の人がぼろぼろの服を着て、とぼとぼと歩いてくるのを見たとき、それが我が子だとすぐに気がついたのです。父親は家を飛び出して彼のもとへかけより、大喜びで彼を迎えました。そして、こう言いました、「この息子は、死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったのだ」。
さて、この父親とは神様のこと、息子とは私たちのことです。私たちは本来、神様によって創造され、神様の祝福をいただいて、神様と共に生きる存在でした。しかし、罪が入り、私たちは神様から遠く離れてしまいました。ちょうど父親のもとを飛び出した息子のように、罪にまみれた私たちも神様のもとから離れ去ってしまったのです。こうして、この罪のゆえに、私たちは滅びる存在となってしまいました。神様はそんな私たちを憐れみ、キリストを私たちのもとに遣わしてくださいました。キリストが十字架にかかって死に、死からよみがえられたことによって、救いの道が開かれました。もう一度私たちが神様のもとに立ち返るための救いの道です。私たちは罪を悔い改め、キリストを救い主と信じるだけで、罪の赦しと滅びからの救いをいただくことができます。そして、神様のもとに立ち返ることができます。神様は、救いを受け取る者を喜んで迎え入れ、「死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったのだ」と言ってくださいます。
あなたも、キリストの救いを受け取るなら、神様に喜んで迎え入れていただくことができます。ぜひ、この救いをいただいてください。
教会ではあなたのお越しを心からお待ちしています。