希望のダイヤル

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2024.04.06

あなたの信仰があなたを救う

マルコ5:34

こんにちは。ご機嫌いかがでしょうか。

 「頼みの綱」という表現があります。その人が最も信頼している人や物、最終的により頼む手段、という意味です。あなたにはどんな「頼みの綱」があるでしょうか。この「頼みの綱」を突き詰めていくと、私たちが何を信じ、何により頼み、何に価値を置いて生きているのか、ということがわかってきます。

 聖書にこのようなエピソードがあります。あるとき、道を行くイエス様の背後からそっと近づいてくる女の人がいました。彼女は、不治の病に侵された人でした。実に12年間も闘病生活を続け、財産をつぎ込んで医者にかかったあげく、とうとう見放されてしまったのです。彼女は意を決して、イエス様に近づきました。そして、手を伸ばし、イエス様の衣の裾を触りました。するとたちまち、病が癒されたのです。イエス様は、彼女にこう言われました、「娘よ、あなたの信仰があなたを救ったのです。安心して行きなさい。苦しむことなく、健やかでいなさい」。

 この女の人にとっての「頼みの綱」は、医者でした。しかし、彼女の「頼みの綱」はことごとく断ち切られてしまいました。彼女が目を留めたのはイエス様でした。彼女の心の中に、イエス様なら助けてくれるかもしれないという、新しい希望が芽生えたのです。でも、絶対助けてくれるという確証はありません。確証はなくても、自信はなくても、信じることならできます。彼女は信仰だけで、この新しい「頼みの綱」をつかみました。彼女が勇気を出してイエス様に近づいたのも、手を伸ばして衣の裾を触ったのも、信仰によるものでした。イエス様がおっしゃった通り、この信仰が彼女を救ったのです。

 信仰によって、私たちも救われることができます。何からでしょうか。困難な状況からでしょうか。いつ襲いかかるかわからない自然災害の脅威からでしょうか。それとも、死の危険からでしょうか。もちろん、それもあるでしょう。しかし、信仰は、もっと大きな救いをもたらしてくれます。魂の滅びからの救いです。私たちは皆、罪人です。そのままでは私たちの魂は、罪のために滅んでしまいます。しかし、神様が救いの道を与えてくださいました。それが、神のひとり子イエス・キリストの十字架と復活です。キリストは、私たちの罪を赦し、私たちを滅びから救うために、十字架にかかって死んでくださり、死を打ち破ってよみがえってくださったのです。私たちは、イエス様の十字架と復活を信じる信仰によって、罪を赦していただき、魂の救いをいただくことができます。

 今日の箇所で、イエス様はこう言い添えておられます、「安心して行きなさい。苦しむことなく、健やかでいなさい」。本当の意味で、私たちの心が安心して、苦しむことなく、健やかに生きていくための秘訣は、キリストを信じる信仰です。あなたも、この信仰による救いをいただきませんか。

 教会では、4月13日(土)午後2時から、イースターin宝塚を開きます。守部喜雅さんをお迎えし、「あなたの敵を愛せよ〜坂本龍馬を斬った男の回心〜」と題して、歴史にまつわる興味深いエピソードも交えながら、講演をしていただきます。ぜひお越しください。お待ちしています。

 

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