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2017.09.03|レポート

九州災害被災地支援ボランティアに参加して(3)

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 九州災害被災地支援ボランティアにお祈りと献金をありがとうございました。

天候が悪く、予定通りにいかないこともありましたが、無事に働きを終え帰ってくることが出来ました。

 一日目は熊本市内を観光し、修復作業中の熊本城を見て、改めて地震の被害の恐ろしさを感じました。雨にもかかわらず多くの人が訪れていました。時間はかかるとは思いますが、復興のシンボルとして、復活した姿をみせてくれることを願っています。

 二日目は大分県日田市にある九州キリスト災害支援センターの日田ベースに行き、ボランティア活動に参加しました。お盆休み中ということもあり、たくさんのボランティアが日本各地から集まっていて、夜には、遠くアメリカから参加される方も到着されるということでした。

 作業現場となったのは、日田市の近くの福岡県朝倉市東林田地区で、川が氾濫し、多くの家屋が土砂に埋もれ、まだ行方不明の方もいる状況で、今回の豪雨被害の恐ろしさを改めて感じました。この地区では、数年前の豪雨の際にも多くの被害を受け、そこから復興するなかでの今回の水害ということで、住民の方は本当に大変な思いをされているのだなと実感しました。

 泥出し作業は、土砂が水を含んで重くなっており、流されてきた石や木なども混ざっているため、掘り出すのも大変で、周囲には異臭も漂い、困難を極めました。それでも、センターの方が中心となって指示を出してくださり、適宜休憩もはさんで、徐々に作業にも慣れることが出来ました。二十名弱の人数で土砂を掻き出しても、まだまだ家の中には土砂が残っており、本当に多くの人の力が必要なのだと感じました。

 三日目も雨で、午前中は昨日の現場では作業ができないとのことで、他の現場に行き、壊れたブロック塀を砕いてトラックに載せる作業や、土砂で汚れた小屋の掃除を行いました。午後からは天候が回復したので、前日の現場で泥出し作業を行うことができました。

 被害にあった地域は林業が盛んで、植えた杉の根のつき方が浅いため、地滑りが起こりやすくなってしまったという話を聞き、生活を支える資源が人々を苦しめることになってしまう辛さを感じました。また、家の近くの川が何度も氾濫して、せっかく再建した家や橋を壊してしまう恐ろしさも感じました。

 雨に悩まされた三日間でしたが、皆様のお祈りと、主の豊かな恵みと祝福により守っていただき、無事にボランティア活動を終え帰ってくることが出来ました。本当に感謝です。ありがとうございました。                       矢田義浩